モモコン夏のダンスDAYS! ワークショップレポート【1日目】

暑い中、モモコン夏のダンスDAYS!〜座学編と実践編〜にご参加頂いた方々ありがとうございました。

少し時間がたちましたが、振り返りながらワークショップのレポートをしたいと思います。

(記:夕田)


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今回のは、ふだん活動していることをいろいろな方と共有してみたいということをきっかけに、2012年に上演した「ご多分にもれず、ふつう。」を基にワークショップを開催。

舞台で上演した振りそのままやってみる【ダンサーワークショップ】と、同公演の名物(?)舞台美術を人間でやってみようという考えの【舞台美術に'なる'ワークショップ】の2本立て。2つのワークショップを組み合わせて、ダンスダンギの杉山至さん(舞台美術家)の回の一部でショーイングしました。



●1日目●


8/22 13:00-16:00 ダンサーWS/18:30-21:30 舞台美術に'なる’WS


前半はダンサー編。初めてお会いする方が多く、参加者同士も初対面同士ばかりではじめましてのスタート。ストレッチと、広い会場だったので景気よくステップをして動き回ったところで本編へ。

まずは全員で踊ってみる〈振り①〉。メンバーの北川を主導に振りを伝えていきながらくり返しくり返し動きます。

“ほうきを振りまわす”や“鳩が胸から飛びでる”など感覚を伝えていきながら曲にあわせてもう一回。早いテンポの曲でパパッと素早い動きに悪戦苦闘しながらも、どんどん吸収していく参加者のみなさん。公演では3人のユニゾンでしたが、人数が増えるとこれまた圧巻でした。

今日はとにかく振りを伝える&追うことで精一杯でしたが、4日間かけてあたためていけたら。


続きまして休憩をはさんで〈振り②〉へ。

まずモモコンメンバーが踊った後、種明かし。

〈振り②〉はシャガールの3枚の絵を元にそれぞれ1人1枚、3者3様に振り付けられたものを組み合わせて構成されています。

なので、どの振りがどの絵か言わずに、ピンと来た絵を選んでもらい各グループへ分かれました。

たくさん動く振り①とは趣が異なり、じっくりとそれぞれ作業している感覚。

“くしゃみが出そうにってやめる” “エレベーターが上に上がっていく” などイメージと動きをつなげていきます。伝えていく中で、伝える言葉を変えるとそちらの方が分かりやすそうだったりと新たな発見も。


ひとまず2つの振りをやってみるというやや強行突破なスケジュールでしたが、メンバーも参加者も頭と身体フル回転で挑んだ1日目でした。



後半、舞台美術に'なる'編。

一体何をやるのか疑問を持ちながらも来てくださいました。こちらはダンス経験問わずなので年齢も生活環境もそれぞれのみなさん。

軽くストレッチをしたあと、さっそく素材になっていきます。

円になり中心にいる人が風を送り、風に吹かれたように動きます。

木の棒から始まり、稲の穂→紙とだんだん柔らかな素材に。

そして公演でも行われていた〈壁になる〉を体験。横一列になりみんなで一枚の壁になったように進んだり戻ったり。単純な動きですが、合図なしで一斉に動き始めることができるとなんだか嬉しい(壁になっている身ですが感情はありました)。慣れてきたところで、扉を開けるように移動したり、カーテンレールのように曲がってみたりと応用編も。

大げさになったり、力が変にはいったりと、素朴にモノのように動くのはなかなか大変。参加者の方のほうが先入観なくするっと動いてるなぁと思うこともしばしば。


続きまして〈素材会議〉。それぞれどんな材質に似ているかを話し合う会議です。

みなさん人間ですが、誰かが“粘土っぽいですよね。”とある方に伝えると、“わかるわかる。”とみんな同調。逆に“うーん、他にもっといいものがあるはず”と悩ましい素材の方も。話していく中で、みんなが納得する瞬間があるのですが、その感覚の基準は一体なんでしょうか。おばあちゃんとだったら、外国の方とだったらと妄想は膨らみます。いつか試してみたいなぁ。


そして最後に〈その場の雰囲気を違う場所に移してみる〉ことについて。

会場のある場所を、違う場所で同じ雰囲気になるように人を配置してみる実験。素材会議のように感じたことを会議して実際に体現してみます。

盛り上がったのが、“椅子の足の一つが違う色の床面にかかっているところをどうしたら表せるか”という話し合い。

正座した姿から手をずらしたり向きを変えたりするもしっくりいかず。。。“舌を出すくらいは?”という案がでてやってもらったところ“あー。!!”と一同一致でした。


こんな話し合いがダンサーと組み合わさった時に活用されていく予定ですと言うところで舞台美術の1日目が終了です。